« カニ優先 | トップページ | 放課後博物館へようこそ〜浜口哲一さんを悼む »

2010年9月 3日 (金)

行列のできる水浴場

Bキジバトカップルの入浴中にシジュウカラの順番待ちです。

(シジュウカラもカップルでしたが、1羽しか写せませんでした。)

ここは千葉県北部の住宅地の町にある事務所です。窓の外に、上部が水盤になっている給餌台が据え付けてあります。

関東地方は猛暑が続き、もう何日もまとまった雨が降っていません。そのせいか、餌は真冬以外一切置いていないのに、このところこの水盤には、シジュウカラ、ヒヨドリ、キジバトなどが入れ替わり立ち替わりといってもよいほど訪れています。

富士山麓などのような火山灰地では、水分が地中に浸透しやすく、水たまりができにくいため、限られた水場に鳥が集まり、バードウォッチングや写真撮影のスポットになっています。この写真の場所はもちろん火山灰地などではありませんが、この猛暑で水場が貴重になっているのでしょう。

ちなみにこの給餌台は、オールドタイマーは知る人ぞ知る、日本野鳥の会が1970年代に製作した「猫よけ給餌給水器」です。地上に立てた支柱に、上が大きく、下が小さいふたつのお皿がついていて、上のお皿が水盤になっており、下のお皿が餌台になっています。水盤は水が減れば人が水を足す必要がもちろんありますが、時々雨が降れば天水が溜まる仕組みです。そして水盤のほうが直径が大きいため、下の段のお皿の中の餌はよほどの暴風雨でもないと濡れることがありません。

また、下のお皿も地上高がそれなりにあるように設計されているので、ネコからも安全です(ただし、写真の場所ではずいぶん庭木に近い場所に設置してあるので、必ずしも安全ではないかもしれませんが)。

日本野鳥の会の「野鳥」誌の古い古い号をくってみると、1970年12月号に、野鳥の会創立者の中西悟堂氏が、この給餌給水器を開発中であるとの記事を書いています(中西悟堂, 1970. 新案「猫よけ給餌給水器」. 野鳥, 35(12): 41-45.)。それには、庭での給餌を多くの人に勧めているなかで、野鳥がネコに狙われるという相談を受けたことから開発に至り、古い会友のアイディアをもとに試作してテストをしているといったことが書いてあります。1年後には製品化に至ったようで、1971年12月号(p. 32)に「猫よけ野鳥用給餌給水器 バード・テーブルの使い方」というこの製品の広告が出ており、定価が2,000円であったことがわかります。

よく考えられたすぐれものの給餌台と思いますが、いまでも現役で使われている例はそんなに多くないかもしれません。当時の定価2,000円が現在の貨幣価値でどのくらいかわかりませんが、40年近く雨ざらしのまま、壊れることもなく当初の機能を果たしているのは、良心的な作りだったのだろうと感心するばかりです。

※画像は、フィルムを貼った窓ガラス越しに携帯電話のカメラで撮影したものです(2010年8月31日撮影)。

« カニ優先 | トップページ | 放課後博物館へようこそ〜浜口哲一さんを悼む »

コメント

初めまして。
Trunkこと木村と申します。
小石川辺りを中心に野鳥の駄ブログをやっています。
最近コチラを拝見させて頂き、知り合いにも紹介したく思い、リンクを貼らせて頂けたらありがたいのですが。

Trunkさん、こんばんは。

ご連絡ありがとうございました。リンク貼っていただくこと支障ありません。どうぞよろしく。

ご承諾頂きありがとうございます。
早速、リンク貼らせて頂きました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/94469/36510442

この記事へのトラックバック一覧です: 行列のできる水浴場:

« カニ優先 | トップページ | 放課後博物館へようこそ〜浜口哲一さんを悼む »

最近のトラックバック

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30