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2007年9月28日 (金)

アカハラダカの名所、佐世保烏帽子岳でハチクマを見る!

02_2
日本で夏に繁殖したハチクマというタカが、東南アジアで冬を越すために日本を離れるべく、長崎県佐世保の烏帽子岳上空を渡ってゆく光景です。コンパクトデジカメですのでやや頼りない画像ですが、逆にこれだけ写ればなかなかとも言えます(トリミングしてます)。

9/21〜24まで日本鳥学会大会が熊本大学であったのに参加。25日は一日オフとし、足を伸ばしてアカハラダカの渡りの観察ポイントとして有名な、佐世保の烏帽子岳に行きました。

烏帽子岳は標高568メートル、佐世保の市街のすぐ裏山で、市営バスで30分ほどで登ることができます(ただし本数はごく少ない)。

九州沖縄方面でアカハラダカが多数渡ることが分かったのは比較的最近のことで、長崎県でのアカハラダカの渡りがわかったのは1980年代の中頃以降だったことが、こちらのページで分かります。

しかし、アカハラダカが数千という大量の個体数で渡るピークは、9月中旬にあるようで、この日、私が朝9時ごろから12時半過ぎまでに観察できたアカハラダカは3羽だけでした(早朝から見ているらしい地元の方はもう少し沢山ご覧になっているようでしたが)。

Photo_2アカハラダカは、朝鮮半島、対馬方向から飛来して、南西諸島方向に抜けるため、当地上空をおおむね北から南に飛ぶようです。ウォッチャーの皆さんの写っている画像は北に向いてシャッターを切ったもので、ウォッチャーの方たちは、北を向いて観察しています。

01この場所は、9月下旬になるとハチクマというタカが主に観察できるようになります。当日も主に観察したのはハチクマの渡りでした。

ハチクマは、最近の人工衛星追跡で興味深い渡り経路が明らかになってきました。彼らは、日本の中国地方から九州を横断し、東シナ海を経て中国大陸に渡ります。その後インドシナ半島、マレー半島を通り、インドネシアのボルネオ島近辺まで渡るのです。一部の鳥はそこから多少北上してフィリピンのミンダナオ島あたりで越冬するようです。

南西諸島経由でまっすぐ南下したほうがフィリピンなどは近いのに、どうしてこんなに遠回りをするのか不思議な話です。

さて、そんなわけでハチクマは中国地方方面から東シナ海へ抜けるため、烏帽子岳では東西に渡ります。ウォッチャーの皆さんの写っている画像では、右から左に頭上を飛ぶことになります。左端に写っている方が右方向を双眼鏡で見ていますが、これはハチクマの飛来する東の空を見ているのです。また多くがこの場所より北を通過するため、画面の奧を右から左に通ってゆくものも多くあるようです。

この日、割合不熱心に観察していた私は、だいたい50〜60羽前後のハチクマを観察しました。あるものは相当遠くでしたが、一部のものはご覧のようにコンパクトデジカメでなんとか写る程度の距離を通過してゆきました(下端の画像には12羽数えられます)。画像からはわかりませんが、こういった鳥は実地で見るとかなり近くに感じます。

昨年9月の記事にあるように昨年は長野県の白樺峠でハチクマを観察しましたが、この烏帽子岳を通過する鳥の中にはおそらく白樺峠を経由して来た個体も沢山入っているはずです。ハチクマの壮大な旅路のふたつのポイントを去年と今年でおさえたと思うとちょっと良い気持ちです。。

当日は、ほかにもいくらか別のタカの飛行も観察でき、アカハラダカ3羽のうちの1羽は、ハヤブサの成鳥に空中でちょっかいを出されてちょっとした空中戦を見せていました。

Photo
前夜に佐世保入りし、朝から昼過ぎまでのごく短時間の観察でしたが、初めて訪れた現地のようすもわかり、ハチクマ、アカハラダカがそれぞれ見られてなかなか有意義でした。前日の夕食には長崎皿うどんも食べることができましたので(^^;)、短いながらも充実した時を過ごせたと言えるでしょう。

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