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2006年7月18日 (火)

コアジサシの卵、人に食べられる

7月上旬のことですが、中国残留日本人孤児の男性が、千葉市内のコアジサシのコロニーで卵を採取して食べ、注意されたという記事が日経に出ていました。

ネットを検索してみると、7月6日付けの朝日新聞の記事が出てきました。中国残留日本人孤児の男性で、千葉県美浜区の「検見川の浜」でコアジサシの卵を採集して食べた。味に興味があったと認めた、ということ。

中国で野鳥の卵を食べる習慣があったこと、言葉がわからないこと等から悪質性が低いと判断し、厳重注意のみとなったということです。

数年前から、千葉県内のコアジサシのコロニーでアジア系外国人の人たちが卵を採集しているという話を、コアジサシ研究者やコロニーを観察されている方から聞いていました。コロニーの突然の消失の前後に、バケツを持ったアジア系外国人(中国の方?)が目撃されるというようなこともあるようです。また昨年、愛知県でも同様な採集の事例があったように聞いています。今回の方は、興味があったから、と言っているそうですが、いろいろの情報を総合すると、常習的にやっている人がいそうです。

鳥の卵ではありませんが、数年前に葛西臨海公園の人工海浜に小さな牡蠣がびっしり着生しているのを、女性の方が採集しているのに出くわしたことがあります。その時には、片言の日本語を話すこの方と話し、中国人であることを伺いました。「テンプラ(=フライでしょうか?)にすると美味しいよ」とのことでした(このときの写真があるはずなんですが、出てきません)。

今回の千葉市の事例はたまたま中国残留の日本人だったので、変に「○○人はけしからん!野蛮だ!」という話にならなくてよかったかもしれません。アジアの国の方(やそこで育った日本人孤児の方)にしてみれば、牡蠣も、コアジサシの卵とかも、あるから食べる、という自然な感覚なのかもしれません。日本人だって、明治時代には東京市の市場で食用の野鳥を売っていたそうですし、カモメ類などのコロニーでは戦中戦後の食糧難の時代には卵が盗られることはよくあったそうですので、コアジサシの卵を食べる外国人の方を「野蛮だ」というような資格はないように思います。むろん、東京湾奥部の牡蠣は、汚染されてそうで、野蛮うんぬんとは別に怖いですけど。

何にせよ、考えられないようなことが起こるものです。今後、コロニーには中国語などアジアの言葉で注意書きを立てるなどの対策が必要かもしれません。

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